祇園祭ごみゼロ大作戦について

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祇園祭のごみ1
祇園祭のごみ2
祇園祭では毎年60トンものごみが…

祇園祭の山場となる山鉾巡行前の宵山行事期間中は、多くの夜店・屋台が四条烏丸を中心に広範囲で立ち並び、国内外から多くの来場者が訪れます。しかし、来場者数に比例して課題となるのが廃棄物であり、以前に比べ散乱ごみなどは減ったものの、可燃ごみの量は増える一方で、環境負荷が大きくかかっている現状でした。
そこで、2014年、夜店や屋台の協力のもと、日本初、そして世界初の試みとして、約21万食分の使い捨て食器をリユース食器に切り替える活動を展開しました。具体的には、当日、ボランティアスタッフとして参加した2000名のみなさんと共にエコステーションの設置、ごみの分別作業等を行い、一昨年60トンだった燃やすごみを34トンにまで減量させることが出来ました。昨年から49年ぶりに「後祭り」も復活したことも相まり、来場者数は一昨年より12万人も増加したにも関わらず、ごみの減量を達成出来たことは大きな成果です。しかし、まだまだ課題は山積み。ごみをゼロに近づける本取組をさらに発展させていくため、事務局では日夜検討を進めています。

京都議定書策定の地から本取組を発信することは、祇園祭の屋台文化を環境配慮型に変えるだけでなく、全国の祭や市民のライフスタイルを

大きく変えるきっかけになることつながると考えております。

これまでの実績

 

概要

目的 祇園祭宵山行事におけるリユース食器を活用したごみゼロ活動
実施日 前祭:2018年7月15日(日)〜16日(月祝)
後祭:2018年7月22日(日)〜23日(月)
会場 鉾町一帯
来場者数 約88.7万人(2017年度/前祭・後祭合計)
実施内容 祇園祭のリユース食器オペレーションの実施
祇園祭飲食出展者へのリユース食器貸し出し
資源の分別活動
散乱ごみの清掃活動
主催 一般社団法人 祇園祭ごみゼロ大作戦

 

 

呼びかけ人

京都市長 門川 大作


京都の宝、日本の宝、さらには世界の宝である祇園祭をより美しいお祭りに!そんな高いお志によってスタートした「祇園祭ごみゼロ大作戦」の取組も、本年で早や3年目を迎えました。 新川実行委員長を先頭に、2千人ものボランティアの皆様がリユース食器の活用や資源ごみの分別回収、路上散乱ごみの清掃活動を展開され、来場者の皆様、関係者の皆様が思いと行動を共にされる。そうした多くの方々が一体となった取組で、ごみの量は大幅に減っています。 昨年は台風の影響で雨と強風に見舞われましたが、そんな中でも笑顔を絶やさず活動されるボランティアの皆様のお姿に、私も大いに感銘を受けました。改めて、深く敬意を表します。 本年は、祇園祭山鉾連合会の皆様の御協力の下、これまでの前祭の宵山・宵宵山に加えて後祭の宵山期間にも取組を拡大します。どうぞ一層の御支援、御協力をお願い申し上げます。

 

 

 

公益財団法人京都市環境保全活動推進協会理事長
京都大学名誉教授 高月紘


祇園祭でごみゼロ大作戦を行う意義は主に3つあると思います。1つめは、祭など多くの人が集まって飲食をする場面では使い捨て容器をはじめとした大量のごみが出るので、それを防ぐ仕組みをつくることがごみの減量に具体的につながることです。2つめは、多くのお客さんやボランティアの皆さんが資源を分別したり、リユース食器を使う・返却するという体験をすることで日常でもごみを減らすきっかけになることです。3つめは、この取り組みに協賛企業や市民ボランティア、地域の方々や行政など、多様な人々が一緒になって参画し京都をあげて応援・支持することでリデュース・リユースをキーワードとした2R型のまちづくり(しまつの心条例のコンセプト)につながることです。以上のことから、京都議定書策定の地から全国のモデルとなるような本取組が推進されることを大変嬉しく思います。私も応援していますので多くの皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。

 

 

 

龍谷大学政策学部准教授  深尾昌峰


低炭素型社会を実現することが私たち人類、特に先進国で生活する我々に課された大きな課題です。一度手に入れてしまった便利な生活を手放すことは現実的には容易なことではなく、様々な工夫と叡智を結集して、この人類的課題に向き合っていかなければいけません。低炭素化を支える技術開発、テクノロジーの導入、再生可能エネルギーの進展、税体系など、国家レベルで取り組まなければいけない問題もたくさんあります。一方で、私たちの生活様式や消費行動を少し工夫することで、低炭素化社会の実現に寄与できることもたくさんあるのではないでしょうか。この「祗園祭ごみゼロ大作戦」は、まさしく市民レベルでの取り組みとして展開され大きな成果を残しています。そしてそれは単なる祗園祭の問題ではなく、人類的課題の解決につながり、広がりと深さを内包しています。例えば、祗園祭でリユース食器で飲食提供が実現できれば、おそらく日本中のお祭りで展開することは可能でしょう。お祭りという多くの市民が参加する場で、なぜリユース食器を使っているのかを少し考えてもらうことで、日常の生活のあり方や工夫に想いをめぐらせるきっかけになればと思います。2000人以上のボランティアで実現されるこの取り組みは、世界に誇る京都の市民による取り組みです。多くの皆様のご協力とご支援をよろしくお願いいたします。

 

祇園祭とは

祇園祭

 八坂神社の祭で、年7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1ヶ月にわたっておこなわれます。

 一般には、17日の前祭・山鉾巡行と神幸祭)とその宵山が広く知られていますが、2014年から49年ぶりに24日の後祭・山鉾巡行と還幸祭が復活し、これまでの祇園祭がさらにバージョンアップし実に多彩となって実施されます。

 祭の性格は、単に神社や氏子達だけのものでなく、現在では京都市全体の祭りとしてくりひろげられています。

 鉾が今のような形になり、豪華な飾りをつけるようになったのは、桃山時代から江戸時代にかけて貿易がおこり、町衆階級が勃興して舶来のゴブラン織や西陣織などが競って用いられるようになってからです。

 この祭は1000年の伝統を誇っており、再三中断、再興をかさねて京都の歴史とともに歩んできました。

 日本三大祭のひとつにあげられており、その歴史の長いこと、祭事がほとんど1ヶ月にわたってくりひろげられるという大規模なものであることでひろく知られています。

 また山鉾行事は、昭和54年、文化財保護法により、国の重要無形民俗文化財に指定されたほか、平成21年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。

 

参考:公益財団法人 祇園祭山鉾連合会 

京都市観光協会


今年の祇園祭の宵山[7月15日(火)・16日(水)]はリユース食器を導入し、ごみゼロを目指します!